ピエロには赤鼻を

140字では語れない事を残していきます。

相棒20-13話の青木くん

 

 今回は2シーンのみ。しかしかなり印象的な回となったので早速、書き起こしていく。

 

 

①特命係の部屋

 


 別行動をしていた冠城が戻り、殺された被害者と失踪した少女に接点があった、と事件に関する新たな情報を右京さんに伝える。すると、その数歩あとに青木くんが登場。

 


「おい冠城亘。勝手に手柄を自分で独り占めするな。僕が調べてやったんだぞ」

 


 どうやら自分の口で伝えたかった模様。そりゃそうよね!君が調べてくれる理由なんて、相手を驚かせたいか感心させたいだけだもんね。冠城はもう推理に進みたいから勿体ぶらずに言うけど、青木くんにとって事件そのものはどうでもいいのだ。陰謀論が好き(s20-1)なのもその証拠と言える。面白がっているだけ…不謹慎な子!可愛いなあ!

 


「13年前、2人は同じピアノ教室に通っていた事がわかったんです」

 


 気を取り直してニヤリ笑顔を向ける青木くん。パソコンを開き、証拠の画像を見せる。ほう、と興味深そうに覗き込む右京さんに、ニッコリ笑顔でご満悦の青木くん。めちゃカワ。しかし「そこで一つ、仮説を」と声を上げた冠城に即いつものぶすっとした表情に戻る青木くん。分かりやすくて可愛い。そして冠城が推理を始める。一通り聞いた右京さんだったが、ある一点を指摘しそこが証明されない限り、単なる仮説にすぎないとバッサリ。

 


「ほら見ろ!自分の妄想に人を巻き込むな冠城亘」

 


 冠城にズンズン近付いていき、指をさす青木くん。すると冠城が「お前ものってたじゃねえか」と拗ねたように返す。

 …なんて??

 いやちょっと待ってくれ。じゃあ2人は特命部屋に来るまでに、冠城は青木くんに今の推理を話してて、青木くんはそれに同調していた事になるのだが。いろいろ意外すぎる。まず冠城は青木くんから情報貰えたらそれ以上の会話はしないと思ってたし、青木くんも冠城の推理なんて聞く耳持たないだろうと。君ら描かれないところで普通に仲良しになってません??

 


「はっ…!」

 


 私の困惑はさておき。ホワイトボードに貼っていた冥婚絵の女性を見て、目を見開く青木くん。後ろから角田課長が「えらいべっぴんさんだよな」と声をかける。

 


「ええ、確かに…」

 


 否定も茶化しもせず普通に答える青木くん。完全に意識は絵に持っていかれた模様。しばらく凝視していたが、周りの訝しげな視線に気付いて咳払い。

 


「この女性はどこのどなたでしょう?」

 


 頑張って冷静な声を出しているのが可愛い。すると冠城が青木くんを嗅ぐフリをして、はっとしたように「お前タイプなんだな」と真面目な顔でからかってくる。

 


「えっ…タイプなんかじゃ絶対ない!」

 


 怒って出ていく青木くん。しかし途中でパソコンを忘れた事に気付き、慌てて引き返し回収する。そして何事もなかったかのようにゆっくりと歩いてフレームアウト。めちゃくちゃ動揺してんの一切隠せてなくて可愛いね!

 


②女性の正体

 


 事件解決後、元失踪した少女と自称する女性に「俺たちの仲間に、いつまでも根に持つタイプの男がいてね」と話し出す冠城。冠城が青木くんに対し仲間だと認識していた事に驚きつつ回想シーンへ。…青木くんもそう思ってたりすんの…??

 


「この女だ!この絵を見てピンときたんだ。僕の黒歴史にはっきりと刻まれた女だって!」

 


 持っていた絵をデスクに勢いよく叩きつける青木くん。ここで回想シーンが終わり、荒ぶる青木くんの理由は冠城の口から語られる。「そいつを騙して、ガールズバーで思いっきりぼったくったみたいだね」

 青木くんが!!!

 ガールズバー!?!? 

こ…これはかなりの衝撃…!女性と付き合いたい癖に「自分、女性が来る飲み会にはまず行きません。面倒じゃないですか。つまんねえ話に付き合わされて、挙句にこっちが金払わされるわけだし」「僕、バカと自惚れた女と警察はマジで嫌い」(s15-4)と完全に拗らせていた…あの青木くんが…!しかも、ぼったくられていた事を黒歴史として他人に話せるほど自分の中で消化できている。確実に…成長している…!大人になっている!凄いぞ青木くん!言動は幼児化してるけど!!

 

 

 

 数分しか出番のない回だったがかなり濃かった…意外、意外の連続で。ところで青木くん、女性の趣味も変わったよね。「綺麗で目付きが鋭くて強気なタイプ」は苦手だったのに(s17-10)、今回の子ドンピシャでそのタイプ。……まさか苦手を克服しようとあえて…!?わーん!負けないで青木くん!!