相棒19-19話を見返した
今回は2シーンのみ。その両方が特命係でのシーンとなり、久しくサイバーセキュリティ対策本部を見ていない。青木くん特命係だった頃より特命係にいない?あの視力が落ちそうな薄暗さと土師くんの笑顔が恋しいよ…という事で書き起こしていく。
①特命係の部屋
「ボス弁、三門安吾率いるエンパイヤ・ロー・ガーデン。法曹界で一大勢力を誇る法律事務所です。中郷都々子はいわゆるイソ弁。のり弁じゃないぞ」
居候弁護士の略だ、分かってるよな?と軽くバカにしつつ簡単に中郷都々子の経歴を話してくれる青木くん。…あ、イソ弁→磯弁→のり弁の発想かな?うわっ可愛い。遅れて萌えた。
「ざっくり経歴述べるとそんなとこですが…この中郷都々子があの不死身ちゃんの仇、朱音静の弁護士になったんですか?」
出雲はフルネーム呼びじゃない青木くん。1話と2話では出雲麗音と呼んでいたが、同じく2話で面と向かって「不死身ちゃん」と呼んだのが初めて。でも誰が言い出したんだっけ?青木くん命名??(過去記事を遡るも青木くんのセリフのみ書き起こしていた為、詳細は不明)
「何でまた。ここの事務所、朱音静なんて下級国民 洟も引っ掛けないハイソな法律事務所ですよ。そうそうたる企業の法律顧問やってるし」
は、敗訴な法律事務所??誰が依頼すんの…と思い調べたところ、出ました青木くんの死語好き。"ハイソ"…ハイソサエティの略で、バブル時代に流行った言葉だという。あれかな?昭和の言語センスが逆に新しいって感覚なのかな?…いや待てよ……もしやこれも口調の伝播…!?直前に衣笠副総監と会ってたんじゃないの青木くん!?「また特命が嗅ぎ回ってますよ~どうします?」「あー適当に相手しといて。奴らもハイソな法律事務所だって事は分かってるだろうし」とか何とか!…よし、今後青木くんが死語を使った時は、直前に衣笠副総監と会っていた事にしよう。私の中で。
そんな青木くんの疑問に対して、「俺たちも同様の疑問を持ったから、お前なんかに頭下げてリサーチして貰ってるんだろうが」と文句を言う冠城。
「それは…一度でも下げてから言え冠城亘。ふんぞり返って命令する癖して」
「それは」って言った時の溜息混じりに返す青木くんのうんざり感、とても良き。ていうか君ら仲良くなりすぎじゃない?何その軽口言い合う感じ。もう友達じゃん。青木くんが特命係の頼み事を聞いてあげるのは、自分の能力を誇示したいのと、協力者のふりをして信用を得る為だろう。彼の最終目標は特命係を潰すことなのだから…と思っていたのだがその認識であってる?大丈夫??…やっぱりツンデレ便利屋ポジになってしまったのだろうか。まぁそれも可愛いけど…!
②特命係の部屋
「ご指摘の通りですねぇ」
右京さん、冠城、青木くんの順番で話しながら特命係の部屋に入るシーン。冠城が「やはりエンパイヤ・ロー・ガーデンのクライアント…」と返す。
「それもかなり ぶっとい」
最初のセリフからずっと、資料に目を通しながら話していた青木くん。冠城に「うん、だろうな」と言われ初めて顔を上げ、冠城を睨んでから距離を詰めていく。
「だからって得意がるな冠城亘。エンパイヤの弁護士が、朱音静についたら加西周明がシロって供述に変わったんだ。誰だって加西がエンパイヤのクライアントだって分かる」
「誰が得意がってる?」も~すぐ噛み付くんだからお前は…と迷惑そうな冠城。
「貴様の言葉の端々に得意気な響きを感じるんだよ!」
ついに貴様呼びに。うーん、でもちょっと分かるぞ青木くん。誰に対しても飄々としていて物怖じしない態度、と言えば聞こえはいいが要するにちょっと偉そうだもんね彼。「あの人、誰の下に付いてるつもりもないと思いますよ。誰よりも上だと思ってるし」(s15-3)と過去に青木くんも言っていたように。そして「耳、歪んでんな」と返す冠城。
「自慢じゃないが、全身歪んでるんだ」
どうやら自覚があった模様。君の歪んだハートを真っ直ぐにしてくれるのはどんな人だろうね…亀にはその力ありそうだったけど。(s17-7)(いなくなってからめちゃくちゃ寂しそうにしてた)(あれは絶対可愛がってた)すると「いい整体師、紹介してあげるよ」と強めに頭を撫でる冠城。睨みつける青木くん。それを無視してお馴染みのやり取り入り終了したので本題に入りますと言わんばかりに右京さんに話しかける冠城。そしてストーリーが進む。朱音静が金銭と引き換えに、全ての罪を被ったのではと推理する右京さん。
「朱音静ってのは図太い女だな」
吐き捨てる様に言う青木くん。しかしその後、「しかし…買収できますかね?」と即、意見を覆す右京さん。
「は?」
思わず顔を上げる青木くん。そしておい聞いたか今の?と確認するようにチラッと冠城を見る青木くん。可愛い。
「いや、たった今買収されたって事で話まとまったでしょう?率先して賛同した癖してその舌の根も乾かないうちに和を乱す様なこと…」
え、合ってるよな?お前も同じ意見だったろ?と不安になったのか、話しながら再びチラッと冠城を見る青木くん。めちゃくちゃに可愛い。なんせ冠城がノーリアクションだったからね。ビックリしてんの俺だけ!?って焦ったのかな。すると右京さんが「さて、金銭の受け渡しはどうしたのでしょう?」と急に教師モードに。今度はしっかり冠城の方を振り返って顔を見る青木くん。冠城も片眉を上げて返す。
「普通、大金は振込みでしょう。口座振込」
しかし反応がない右京さん。それに対し、答えを提示しましたが?と両眉を上げて先を促す青木くん。ちょっと海外リアクションっぽい。すると冠城が「バカかお前」とバッサリ。朱音静の口座など全て押さえられているのだから振り込んだ瞬間バレるだろう、という至極当然の意見に分かりやすく凹む青木くん。うるさい!とか何だと!とか一切の反抗を見せず確かに…と押し黙る。意外に素直。
「だから、隠し口座だよ」
やっぱり青木くんでした。言い訳っぽい返しだったと自分でも感じたのか、顔を覗き込んでくる冠城に対して全く目を合わせない青木くん。しょげてる…かっっわいい……バカって言われた上に意見全否定されたのショックだったんだね…更に冠城が「そんなのあるの?」と囁く。
「知るか。本人に聞け!」
ついにヘソを曲げた青木くん。冠城を睨んで腕組みをする様は、漫画なら確実にフン!という書き文字が添えられそうだ。可愛いなもう。またコミカライズされないかな相棒…青木くん絶対、初期と後期でキャラデザ変わるタイプの悪役として描かれるね。身長を奪われ童顔を与えられる間田敏和や飛影タイプ。そこで右京さん、再び教師モード。問2.仮に隠し口座があったとして、朱音静はどうやって振込を確認しましたか?
「え?」
すかさず確かに、と同意する冠城。確実に受け取ったという証拠がない限り言う通りにはしないだろうし、口座の残高確認など出来ない状況にある。
「弁護士が振込明細見せりゃ済むだろ。弁護士の接見は立会人がつかないからな」
しかし納得しない右京さん。仮にその明細を見せたとして、加西が送り込んだ弁護士の事を朱音静が素直に信用するとは思えない、とまたもや全否定。ですからそれは…と再び言い訳っぽく反論するかと思いきや、フーンそうかもね?と興味がなさそうに黙って聞いている青木くん。そこで今回の出番は終了。
イラつきもしていない…だと…!?何だろう、この違和感。今回はずっと、何だかやる気がないような……さては青木くん…
この事件、深入りしないようにしてんな?
振り返って見れば、①でのエンパイヤ・ロー・ガーデンについての情報も特命係が知りたかったような詳しい事は得られなかったし、②でも青木くんが「ご指摘通りですね」と言ったように、調べた事は特命係の推理の範囲内のものだった。青木くんは毎回、事件の解決に繋がる新しい情報を積極的に持ってくる。もちろん特命係の為でなく、自分の有能さをアピールする為だ。今回に限ってそれがないのは…やはり、衣笠副総監が絡んでいるからに他ならない。内村部長が狂っ…あんな事になってしまった以上、もはや彼の言う事を素直に聞いてくれる味方は青木くんくらいのものだろう。ちょっと気の毒。頑張れ衣笠副総監!いや、負けないで板挟みの中園参事官!!