ピエロには赤鼻を

140字では語れない事を残していきます。

GROOVE CIRCUS

 

①きっかけはピエロ

 

 6年ぶりにミッチーのワンマンショーに参加してきた。私はベイベーであると言うほどミッチーを追いかけてはいないが、(過去に何度か参加してきたが、全て姉が誘ってくれたものなので)ベイベーじゃないと否定するほどミッチーに無関心でもない。後藤専務はかわいそ可愛かったし、貝塚はセクシーだ。

 今回はサーカスがテーマと聞き、姉から「好きそうだよ!絶対ピエロ出るよ!」と言われ、そうだね良さそうだねと返しつつ…

 でもど~~せ赤鼻つけてくんないんでしょォ?

とあまり信用していなかった。

 私はピエロが好きだ。優しい笑顔に(殺人鬼タイプの笑顔でも可愛い)カラフルでポップな衣装、(殺人鬼タイプの色褪せたものや白黒でも可愛い)そして何より大事なのが…赤鼻である。いや黒でも緑でも構わないが、とにかく鼻に装飾がないものはピエロではない。ただのヴィジュアル系宮廷道化師である。この世には様々な道化師を名乗るキャラクターたちがいるが、その度に「違うんだよな…」「そうじゃないんだよな…」とガッカリしてきたのだ。

 ミッチーはどう見ても美しい人だ。ピエロになったとしても、目元や唇にメイクをする程度だろう。

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引用元https://www.oikawa-mitsuhiro.com

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 いつ出発する?わたしも同行する

 花京院になったあの日、ピエロマスクを自作し参加すると決めた。もうファンタスティック城で「ホラーがテーマだから」とゴーストフェイスのコスプレで参加するような事はしない。

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 うん、我ながら可愛くできた。ちゃんと人を殺めないタイプだ。これならベイベーたちに不快感を与えないだろう。いざ会場へ!


 全然いねえ。ピエロコスの人。

 1人は発見できたが、(姉は2人見たらしい)正直めちゃくちゃ浮いている。おかしい…3分の1くらいはピエロコスベイベーが見れると期待していたのに……途中、姉が離れた席の友達に挨拶に行き、1人になった瞬間がある。見失わないように、遠くに行く姉をその場で動かず目で追っていた。可愛らしい衣装や美しい衣装を着たベイベーたち。それに紛れて1人、微動だにせず虚空をじっ…と見つめている真顔のピエロ。結局ホラー映画のワンシーンになってしまった。あんなに気をつけてたのに…!!慌ててスマホを取り出しイジるフリをした。誰も見てませんように…。

 

②GROOVE CIRCUS 開演

 

 ショーが始まる前は当然、緞帳が下りている。それが真っ赤でクラシカルな物だったのが非常に良かった。サーカスに相応しい色だ。ミッチーも「僕にピッタリだよね!」と喜んでいたのを覚えている。マジでそう思う。本当にピッタリ。

 舞台上のミッチーはキラキラしていた。衣装や照明は、あくまで彼から放たれるキラキラを増幅しているに過ぎない。そう思わせるほど、エネルギーに満ちていた。歌って踊る彼を見て、そのパワーを分けてもらった気がする。

 あとベイベー達との一体感が気持ち良かった。私は何も知らないので、チエホフさんのタンバリンのリズムに合わせて手拍子するくらいのものだったが、いつの間にか感じたままに踊って楽しんでいた。

 どの曲も好きだったが、お気に入りは

PARANOIA

フライドポテト

CRAZY A GO GO!!

 である。特に3つ目はミッチーがヘドバンをした事により「ミッチーの世界観でもヘドバンしていいんだ!!」とメタル好きの血が騒ぎ同じ様に頭を振った。さすがにメロイックサインは出してない。

 途中、しっとりとしたバラードが入った。辺りが暗くなり、星が輝く。夜空のような舞台で歌うミッチー。その上段の右端で奏でるトロンボーンが動く度、光が反射して流れ星のように見えたのがとても印象的だった。


 いやめっちゃ楽しかったわミッチー。他のメンバーも皆ゆるっとしてて可愛いしトークも面白いし。でも演奏始まったら総じてクール。それ漫画でめっちゃ人気出るキャラのやつな。全員がそれってすげぇ…。ありがとう気まぐれサーカス団。最高のショーでした。