ピエロには赤鼻を

140字では語れない事を残していきます。

相棒20-14話の青木くん

 

 現実ではとっくに最終回を迎えたが、ブログの編集はまだ4話分残っている。青木くんはまだ終わっちゃあいないぜッ!という事で全力逃避しながら書き起こしていく。

 

 

 


①特命係の部屋

 


「毎度 毎度この僕をこき使ってくれますねぇ!」

 


 いつものように不機嫌そうに入ってきた青木くん。話しながら2人を交互に睨みつけるのが可愛い。すると「青木くん、僕は…深く反省しています」といきなり謝罪する右京さん。

 


「はあ?」

 


 話が見えずイラつく青木くん。構わず青木くんに対する謝罪と賛辞を続ける右京さん。最初はポカンと口を開けて聞いていた青木くんだったが、「今度お詫びに最高級のフレンチでもご馳走しましょう」と言われた事でついに笑顔に。

 


「本当ですか?」

 


 しかし直後、このように心にも無い事を話す時バチが当たらない様フィンガーズクロスを背中で作るんです、と冠城に説明し始めた右京さん。瞬間、真顔になる青木くん。憎々しげに顔を背けて一言。

 


「なんなんだ…!」

 


 振り回される青木くん、気の毒だけど面白可愛い。そして事件の話へ戻る2人。愛を語り合っているように見えるのに、とどこか寂しそうに言う冠城。その愛が偽物だとしたら…と返す右京さん。その言葉に反応し、ゆっくり振り向く青木くん。いや今までそっぽ向いてたの!?ほら~特命がいじわるするから~!かっっわえ。

 


「愛なんて大体が嘘っぱちでしょ。で、いるんですか?いらないんですか?」

 


 本来の目的を思い出した青木くん、イラついた声で調べてあげた資料を見せつける。お礼を言いながら受け取る右京さん。

 つーかこの2人もかなり柔和になったよな…「勿論わかりましたよ。でも僕はもう、特命係じゃありませんしねぇ…」「君、たまには人をイライラさせる前に喋った方がいいですよ」「僕が根に持つと将来いい事ないですよ」(s17-19)なんてヒリついてた頃が懐かしいや…。

 そして被害者の口座に2度も不審な入金があった事を伝える青木くん。被害者は報酬を受け取っていたのではないかと推理する右京さん。相手に近づき恋愛関係になり、結婚の約束をしたところで裏切る、という内容で雇われていたのではと。その話を横で聞いててああ…なるほど…最悪…ってかなり感情移入して表情を変化させていく青木くんがめちゃカワです。

 


「やっぱり愛なんて嘘っぱちだ」

 


 君、女性関係のエピソードで良い話ないもんね。美人局に引っかかったり(s15-4)、潜入捜査させられた婚活パーティで相手が途中で帰ったりお金の為に会ってきたり(s18-7)、ガールズバーでぼったくられたり(s20-13)…。き、きっと良い出会いあるよ!描かれないだろうけど。すると右京さん、冠城に1つ謝罪してほしい事があると伝える。

 


「また なんか やらかしたのか冠城亘」

 


 何故か面白くなさそうに言う青木くんで一旦終了。まだ嘘っぱちの愛について考え引きずってたのかな…。

 


②捜査一課

 


 青木くんが捜一に、特命が掴んでいる情報をリークするシーン。見返した今も私の解釈が合っているのか、確信が持てないシーンである。恐らく正解は、脚本を元にノベライズされていると言う小説版を買えば明らかになるのだろう。それは芹沢が、「今回の被害者と3年前に失踪した婚約者が?」と驚きの声を上げるシーンから始まる。

 


「ええ。どちらも同じ人物に、金で動かされていました」

 


 依頼人の目的は、と聞く出雲。

 


「さあ、そこまでは。失踪した栗原玲子が見つかれば、聞き出せるんじゃないですかぁ?」

 


 あ~~この舐めた口調たまらなく可愛い!なんか久々に聞いたよ…もっと特命にも半笑いでどうでも良さそうな"情報だけは伝えてやった"感で話して欲しいなぁ。そこで伊丹が、特命係もその女を探しているのかと睨む。

 


「いえ、そこまでまだ手が回ってないみたいで…じゃあ、僕からだって事は絶対に秘密で」

 


 秘密で、と言う時に念押しするように一歩近付き伊丹と芹沢を見る青木くん。強気で好き。そしてサッと踵を返し立ち去ろうとするが、伊丹に「ちょっと待て」と止められる。ここで青木くん、顔を顰めるのだが…まるで笑いが込み上げたのを誤魔化したような表情に見えるのだ。伊丹が近付いてくるのを待つその数秒も、微かに口角が上がっている。しかし次の瞬間、ネコチャンのように首根っこを掴まれ目が点になる青木くん。何この可愛さ~~!?マジで小動物!そして伊丹に「その栗原玲子、探し出せ」と言われ「はあ!?」という抗議の声で出番終了。


 問題はこの後、取調室で栗原玲子を前に一課が事情聴取しているシーン。いつものように特命係が乗り込んできた時、伊丹が「探し出したのは俺たち!」と睨むも冠城に「青木からでしょ?そう仕向けたのは俺たち」と返され、驚く芹沢に「彼女を探すご協力をお願いしようと」と、特命の手のひらで踊らされていた事を知る。


 初見→え~!青木くんとグル!?うわ~~名演技じゃん青木くん!一課も特命も嫌いだけど、そういう事ならノリノリで協力したんだろうな~可愛いなぁ!

 2回目→……これ…もしかして"青木くんが一課にリークするだろう事を見越してわざと泳がせてた"って事…???


 確信が持てない要因としてはあまりにさらっと一言で片付けたから。それに青木くんも特命と一緒になって一課を誘導していたのなら、伊丹に止められた時にはっきりニヤリ笑顔見せそうなものだよなあと。いや、演技モードに入っていたからこそ笑いを誤魔化すような表情になったとも考えられるし、私はそう解釈したのだが。

 ……まぁどっちでもいいっちゃいいんだけどね!ちょっとね、気になってしまったもので。僕の悪い癖。