ピエロには赤鼻を

140字では語れない事を残していきます。

相棒20-15話の青木くん

 

 放送当時、実はめっちゃ緊張してました。s15-4話のキャラを再登場させるのだ、間違いなく青木くんの美人局の話に触れるだろう。つまりそれは、青木くんの復讐心の有無が確認できると言う事である。ゴリッゴリに特命係を恨んでいた頃の話を、今の青木くんがどう語るのか……それでは書き起こしていく。

 


①特命係の部屋


 冠城、右京さん、青木くん、角田課長の順で立っている4人。青木くんがタブレットを手に、ある動画を見せに来ていた。

 


「一昨日、マンションの敷地内で転落死体が発見された時の様子を、住民が撮影したものです」

 


 すかさず冠城が「見せたいものってこれ?お前 悪趣味だなぁ…」と呆れた口調で返す。青木くん、ゆっくり冠城を睨みつける。

 


「黙って見とけ」

 


 そして映し出された懐かしの詐欺師。も、もう語られる時が来た!開始3分!?まだ心の準備が…

 


「ほらこの男!」

 


 青木くん、右手をグーにして画面を睨みながら歯を剥き出して威嚇。可愛い。やはり小動物。罵詈雑言を言おうとして耐えてるのか口元をモゴモゴさせてるのも非常にグッド。右京さんが「ああ、青空らくだの会の平井貞夫さんですねぇ」と思い出した時、青木くんもその屈辱を思い出したのか、眉を寄せて悔しそうに…っつーかもう泣きそうな顔すんのよね一瞬。最高。そりゃそうだよね…恥ずかしい記憶だもんね…可哀想な青木く…あ~~s15-4話マジで神回だったなあ。そして案の定覚えてない冠城。睨む青木くん。

 


「忘れたとは言わせないぞ冠城亘」

 


 そして挟まるs15-4話の回想シーン。ありがたい。s15の青木くんもめっっちゃ可愛い。すると「あったな~そんな事!」と思い出した冠城が青木くんに絡みだし、この真顔である。

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引用元https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/story/0015/


 そりゃ不快だよね!こっちは真剣にキレてるので。更に「事件が早期解決できたのは、君のおかげだよ」と青木くんの顔面を撫でてくる冠城。「ちょっと…!」と全力で嫌がる青木くん。を、気にもしない右京さんと角田課長。ハイいつもの癒し時間入りました。しばし愛でて待ちましょう。するとワチャワチャしてる横で、あの詐欺師が無事に出所できて良かったな、と青木くんに話しかける角田課長。

 


「生憎ぼくは…根に持つタイプだ。愚弄した人間は一生許さない!」

 


 何故か目隠しするように顔を押さえてくる冠城から、抜け出そうと必死にもがきつつ答えた青木くん。やっと抜け出せたその顔が心配になるほど真っ赤。青木くん肌白いから…。だからさあ小動物には優しく触れって冠城。そこで、マンションの住所を特定しているか聞く右京さん。

 


「もちろん特定済みです。今にきっと何かやらかす。必ず尻尾…」

 


 赤い顔のままタブレットを操作し、住所を表示する青木くん。しかし話している途中で右京さんが「板橋区…」と読み上げ、無視された事に目をパチパチさせて驚く青木くん。もうめっっちゃくちゃイノセントな目ェしてんのよここ。一瞬だがおもろ可愛すぎるので見返して頂きたい。是非。そしてそのまま冠城を連れて退室する2人を見送ってから叫ぶ青木くん。

 

「人の話は最後まで聞け!」

 

 ここで出番は一旦終了。

 

 

②右京さんからの電話


 現場を訪れ色々調べた帰り道、いつもの様に青木くんに頼み事の電話をする右京さん。

 


「後にして下さい今昼休みなんで」

 


 憎たらしさ全開で答える青木くん。特命係の部屋で、右京さんの机に足を乗せてのご登場。家主の不在中に悪さするペットみあるな…。もちろん青木くんの事情など知った事ではない右京さん、構わずに調べてほしい事件を伝える。そこで横から「お前、特命係の机とお湯 勝手に使ってんだろ。少しは手伝え」と冠城。その話し方がさあ、マジで友達っぽいんだわ。ああ、普段2人の時はそういうちょっと気が抜けたトーンで喋ってるんだろうなと思えるほど自然。青木くんはs19からずっと変な口調のままだけど。淡々と敬語で話してた頃が懐かしいや…。

 


千里眼かよ…!」

 


 悔しそうな青木くんの目線の先には、電気ポットとカップ麺。どうやらお見通しみたいね!と和んだところで今回の出番は終了。

 


…という事で。危うく青木くんの可愛さに流されるところだったが、冒頭で述べた彼の復讐心の有無が確認できたのでまとめる。

 特命係への復讐度、ほぼゼロ。

 かなり驚いたが、おそらく間違いないだろう。何故なら①で彼が言った「愚弄した人間は一生許さない」にかかる人物が、冠城亘でなく詐欺師の方だったからだ。

 自分を騙した詐欺師を恨むのは当然であるが、その詐欺師の元へ行かせたのは冠城だった。事実、s15-4話では詐欺師に対しよくも騙したなとキレるのではなく、「汚いぞ警察!」と半泣きで特命係に対して怒鳴っていたのだ。当時は特命係に対する恨みを根深いものにしていたが、5年たった今では恨みの矛先が完全に詐欺師へと変わっている。当時の事はハッキリと覚えているのにも関わらず、だ。という事は…もう……素直になれないツンデレワンコ確定です。ド畜生!!!復讐…して欲しかったよ青木くん…まさかの光堕ち……ああ、人は変わるのだ…。


 あっ先に言っておきます。次回の18話の記事、めちゃくちゃに荒れます。ではこの辺で。