ピエロには赤鼻を

140字では語れない事を残していきます。

相棒19-14話を見返した

 

 私は今とても興奮しています。という事で早速、書き起こしていく。

 


①こてまりのシーン


 小手鞠がお客の忘れ物を届ける為に店を出たところを、何故か外でスマホを見ながら突っ立っていた青木くんが目撃する、というシーンから始まる。そんな暗がりの何もないところで…まるで隠れるようにして……そう。特命係を監視していたのである。

 わーー!!お帰り青木くん!!

 良かった…!ちゃんとまだ恨んでたんだね…!復讐のチャンスを窺ってたんだね!めちゃくちゃ安心しました!!もうほんと…素直になれないだけで特命の犬になってしまったのかと…ツンデレワンコかと……まぁそれはそれで可愛いため今期は複雑な思いをずっと抱いていたのだ。良かった良かった。

 


「あ…」

「あの時の…」

 


 ここでs19-11の小手鞠と右京さんがネクタイを選んでいた回想シーンが挟まれる。

 いや青木くん凄くない?名探偵かな?

 髪型も服装もガラッと違うのに、よく顔だけで同一人物だと見抜いたな…それも一度しか見ていない相手を。カッコ良…そして小走りで通り過ぎていく小手鞠にサッと背を向け、スマホをいじるフリをして無関係を装う青木くん。とっさの小芝居が可愛い~!まぁ第三者から見ればどっちみち不審者だけど。そして小手鞠が去ったのを流し目で確認してニヤつく青木くん。

 


「やっぱり訳ありなんじゃないの~?」

 


 ウッキウキの笑顔で楽しそうに独り言を言う青木くんが、小手鞠の後を追ってフレームアウトしたところで一旦終了。

 


②小手鞠が中迫とタクシーに乗るシーン


 小手鞠が中迫に手を掴まれ、そのまま半強制的にタクシーに乗り込む。その姿を一部始終スマホで連写する青木くん。それも走り去るタクシーの動きに合わせながらと言う徹底ぶり。撮り終わった後、満足気にニヤリと笑む。

 


「ククッ…杉下右京、フラれたな」

 


 赤や緑に変わるネオンの光が、青木くんの笑顔をパーフェクトな悪役として照らしていた。めちゃくちゃにカッケェ。青木くんは間違いなくダークサイドだ!ありがとう公式!信じてたぞ公式~~!と脳内で応援うちわを振り回したところで一旦終了。

 


③特命係でのシーン

 


「おはようございます」

 


 深々と一礼する青木くん。すでに顔がニヤついている。明らかに上機嫌な青木くんを不審に思ったのか、冠城は「何か用か」と素っ気なく返す。

 


「冷たいなぁ。何かと言えば僕を頼って呼び出す癖に。ねぇ杉下さん」

 


 青木くんも今回は冠城に用はない。ターゲットである右京さんに、わざわざ「ねぇ」と話し掛け反応を見る。背を向けたまま、「ええ」と少し間を置いて返事をする右京さん。

 


「おや?…おやおやおや。今朝は元気がありませんねぇ。何か、あったんですか。ショックな事とか」

 


 ショックな事、を強調して言う青木くんにようやく振り向いた右京さん。その反応に気を良くした青木くん、一瞬ニヤリと微笑んで続ける。

 


「た~と~え~ば。待ち人が帰って来なかった、とか。ププッ!」

 


 口元を手で軽く抑え、お手本のような嘲笑ポーズを取って煽る青木くん。楽しそうで可愛い。だが分かりやすく調子に乗っていられるのもここまでであった。すぐに動き出した特命係。右側から冠城、左側から右京さんで青木くんを挟み込む。まずは冠城が青木くんの肩に手を置き、「何の話だ」と迫る。

 


「え?」

 


 すっとぼける青木くん。まだ余裕。「君、何か知っているのですか?」と右京さん。両方からの圧に段々弱気になる青木くん。

 


「…いや、その~…」

 


 トドメに冠城が、青木くんの耳元にフーッと息を吹き掛ける。かなり不快そうに顔を歪める青木くん。相当嫌だったのか、次の瞬間タブレットで小手鞠の写真を表示していた。青木くんの負け。残念!

 次々と映し出される小手鞠の写真を見ながら、「俺たちの身辺探ってどうしようっての」と睨む冠城。

 


「どうって?別に」

 


 しれっと返す青木くん。さすがである。それに対し「っかぁ~!お前懲りねぇなぁ」と呆れたように言う冠城。

 


「何の事でしょう」

 


 一切、悪びれずに返す青木くん。最高である。諦めて冠城亘!この子に罪悪感ないから!特命係が関わった事件の資料や違法捜査についてのファイルを衣笠副総監に渡したり(s15-11)(s16-12)、日下部事務次官に特命係の動きや情報をリークしたり(s16-1)(s16-8)、冠城のパソコンにバックドアを仕掛け社課長のパソコンをハッキングし冠城に罪を被せたり(s15-18)しても、悪い事してる自覚ないから!……他に特命係を陥れる為に何やらかしたっけ?また過去シーズン見返してくるか…。

 おっと青木くんから久々に闇成分を摂取できて盛り上がりすぎました。脱線はここまで。

 

 右京さんと冠城はいつの間にか青木くんからタブレットを取り上げ、青木くんそっちのけで写真を見ながら推理を始める。2人の後ろで貧乏ゆすりをしながら待つ青木くん。まだかな~。俺のタブレット返してくんねぇかな~と心の声が聞こえてきそうで可愛い。そこで冠城が気付く。「これ、無理やり引きずり込まれてるような…」思わず青木くん、何?そんな話なの?と冠城に視線を向ける。直後、右京さんに「青木くん」と声をかけられ、えっ俺?と少し驚く目の動きが可愛い。更に「2人はどんな話をしていました?」と聞かれ、フンとそっぽを向く青木くん。

 


「分かりませんよ。離れた所から撮ったんですから」

 


 すかさず冠城が「"離れた所からこっそり隠し撮りした"だろ」と言い返す。

 


「むぅ~!」

 


????

何それ??えっ威嚇???

可愛すぎるんだが???


 いやほんとに何!?分かるよ。何も言い返せなかったわけでしょ。でも言われっぱなしはムカつくし何かしら返そうとしたんでしょ。だったら舌打ちが妥当じゃないかな。とっさに「むぅ~!」しか出なかった青木くん愛しすぎて胸が苦しい。1回CM挟んでくれ。

 願い虚しく話は進む。変わった柄の紙袋に注目した2人。「あまり見ないデザインですねぇ、どこの物でしょう」「見覚えありますね。確か流行りのスイーツの店…」そこで割って入る青木くん。

 


「フューラだ。日本に初出店したスウェーデン菓子の店。確実に、購入する為には予約が必須」

 


 す、すげえ!!あの杉下右京が知らなくて冠城も覚えてなかった情報をスラスラと!!なんて頼りになるんだ青木くん。そして青木くんの誰よりも詳しいジャンルがお菓子という恐ろしく可愛いプロフィールが更新されました。い、1回CMを……いや、おそらく衣笠副総監が甘党なので、すでにリサーチ済みだったのだろう。もしくは振る舞われた際に、相手が望むであろう驚きと嬉しさの正しいリアクションを返せるように予習していたか。あるいは青木くんが甘党だったか……なんてこった。どの可能性も全部可愛いぞ。

 興奮したまま話は進む。「お前よく知ってるなぁ」と感心する冠城。

 


「僕の知識と記憶力を甘く見るなよ冠城亘」

 


 冠城を見上げながら…いつもの事だが今日はこと更に可愛いな…満足気にドヤる青木くん。やっぱり可愛かった。えらいねェ~~~。そして動き出す特命係。冠城がそのままタブレットを持っていこうとして、青木くんが指を差す。

 


「あ、僕のタブレット

 


 指さした手をくるりと上に向けて開き、返せのジェスチャーを作る青木くん。素直に応じる冠城だったが、手渡す時に「写真、俺のスマホに」と付け足す。はあ?と顔で言う青木くん。更に右京さんから「1つ、お願いがあります」と横から言われ、しかめっ面のまま言葉に詰まる青木くん。そうだね断れないやつだね。ここで一旦終了。

 


④こてまりのシーン

 


「くぅ~!」

 


 こてまりの座敷席に、ゆっくりと仰向けに倒れる青木くん。めちゃくちゃ悔しそう。ここで回想シーンが挟まれる。

 


「僕に、店番をしろと」

 


 右京さんに、もし女将さんが戻ったり何か連絡があれば知らせてほしい、ほんの小一時間だからと頼まれる青木くん。

 


「何で僕が?」

 


 いや青木くんじゃなくてもさすがに文句言うわ。つーか警察ってそんな自由な感じなの…??しかし更に、一緒に写っていた男の情報も欲しいと頼まれる青木くん。

 


「あのですねぇ…」

 


 おそらく真っ当な意見を述べようとしたところ、「お前のした事、警察官のモラルとしては問題だ。上には黙ってやるから」と冠城に先手を打たれてしまう。冠城にとっての上は、衣笠副総監と対立関係にある長官官房付の甲斐さんだ。それに彼は小手鞠のファンである。知られると色々と面倒な事になりかねない…と言う事で弱みを握る為に身辺を探ったつもりが、逆に弱みを握られる結果になる青木くん。うう、と睨みつけながら唸るしかない青木くんが何とも愛しい。

 


「何で俺が店番なんか…!」

 


 怒りながら起き上がり、カウンター席に移動しパソコンを開く。さすが青木くん、一切の反省の色なし。むしろ被害者だと思っているに違いない。

 


「…あれ。これ何のバッチだ?」

 


 写真の男の胸元で光るバッチを見つけ、拡大する青木くん。即座に解析し、右京さんに電話をかける。ほんと出来る子だな。

 


「スーツの襟に、日輪に桜のバッチが。普段着けてる税理士めったに見ませんがねぇ。この男、バッチの権威に頼るタイプじゃないですか?自信のなさの裏返しで…それと、店に連絡はありません以上」

 


 早々に切ろうとする青木くん。しかし右京さんにもう1つ頼みたい事が、と言われめちゃくちゃ面倒くさそうにスマホを耳に戻す。男の苗字が中迫と判明したので、中迫という税理士が顧問契約している会社を調べてほしいとやっぱり面倒な事を頼む右京さん。

 


「はあ?」

 


ほぼ半ギレで返す青木くん。でも結局、調べてくれるんだよなあ。それも早急に。そりゃ特命係も頼っちゃうよね!

 


 今回の出番はここまで。いや~~今期で一番興奮しました。やっぱり青木くんはこうでないと…!ああ、それと特命係。ちゃんといい子で店番した上に調べ物もやってくれたんだから、青木くんにフューラのケーキを贈呈するように。予約が必須だぞ!